どうも、ブロガーのヒデ吉(@hidekichi_u)です。
先日、時間があったので、ドラマ「とんび」を観ることにしました。
「とんび」と言えば、重松清さんの小説が有名ですが、原作の完成度が高すぎるとやはりどうしても比較されてしまいます。
最近、映画でもドラマでも漫画の実写版が多いですが、批判される作品が多いですよね。
主な理由としては
「原作のクオリティが高いから、ハードルが高い」
というのが一般的ですよね。
しかし、このドラマは違っていました・・・
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ドラマ『とんび』を観た感想(レビュー)
「デスノート」や「るろうに剣心」の実写版は原作に負けず劣らず、完成度が高かったし、面白かったので、そういう色眼鏡をしないように極力気をつけていますが、とはいえ多少の先入観はやっぱりありますよ。
そして『とんび』第1話を見た感想を一言。
「えっ、涙腺がおかしい、どうした俺…」
と、まさかの号泣。
ドラマのストーリーとしては、
現実に生きている”デキの良い息子”のアキラ(佐藤健)が回想し、
過去に生きていた”デキの悪い父親”のやす(内野さん)を思い出すという構成で、
現実を生きているアキラの「父のやすはこういうこと言ってたな、こんな思い出あったな」という回想シーンから
過去の時代にさかのぼるという、映画「永遠の0」やドラマ「世界の中心で愛を叫ぶ」のような二重構造のストーリー展開と似ていますね。
この構成がまた更に、物語の深みを増しているのかなとも思います。
そして、全話一気に見ましたが、これでもかというくらい泣いちゃいました。
マジで隣に誰かいなくて良かったわと思うくらい(多分、ドン引きw)
脚本もしっかりと丁寧で(さすが「白夜行」の森下佳子さん!)、
主題歌も良し、キャストも良し、映像も良し、と
どこを批判すればいいのか分からない程の完成度でしたね。
このドラマで一番感慨深かったセリフとして、
「父親は別に偉くもない。ただ、少し歳が上なだけだ。」
というやっさんのセリフと
「どっちがとんびなのか、どっちがタカなのか分からない」
というアキラのセリフ。
やっさんはバカで、不器用で、その上超がつくほどの頑固という、世間一般からすれば”尊敬されない父親”でした。
しかも、今まで父親という存在を知らずに育ってきました。そして愛する妻である美佐子の死も重なります。
そんなバカなやっさんは、不器用ながらもアキラのために悩んで、迷って、葛藤して、
どうすればアキラのためになるのかを真剣に考えていました。
どうすればアキラが幸せになるのかを常に悩んでいました。
言葉では「何しに帰ってきた」とか「何だよ」と言いながら不機嫌そうな顔や
アキラにはどうでもいい感じの態度をするけど、
裏では、
すごい嬉しそうに、息子の成長した姿を周りに自慢したり、
すごい寂しそうに、息子が上京する事を周りに話したり…
やっさんは、本当は誰よりもアキラのことを考えて、「親」とはこうあるべきだという信念を貫き通しました。
一方、
アキラは、世間一般からすれば、文句なしの優等生で、早稲田大学にも受かるぐらいの秀才でした。
だからやっさんは「とんびがタカを生んだ」とよく周りに茶化されていました。
でも最後の最後でアキラはこう思ったのです。
「本当はどっちがとんびなのか、タカなのかな…」と。
話は変わりますが、
自分にもやっさんのように、バカで愛情表現が不器用な、父親がいます。
その上、今の時代にも関わらず「公務員になれ、安定した職業に就け」と説教してくる始末。
昔はそんな口うるさい父親が嫌いでした。
でも今思えば、
もしかしたら俺の親父も、やっさんのように、
俺のこととか必死に考えてくれていたのかなとか
親父がバカで不器用だからダサいなと思ってたけど、
もしかしたら親父ってそんなモンなんじゃないかとか思ったら、
なぜか涙が止まりませんでした。
辛くて泣いた訳でもなく、悲しいから泣いた訳でもなく、
なぜか涙が止まりませんでした。
しかも、そのとんびを見ていた時、たまたま「カレー」を食べていたので、
余計に感情移入してしまいました。(ドラマ見てない人スルーしてくださいw)
そしてこのドラマを見て、改めて思ったのが、
「不器用な事はカッコ悪いことじゃない」なって。
むしろ、不器用って何かカッコイイなって。
そんなこんなで、満を持して親に電話してみましたが、結局いつもと変わらない会話になり、
自分も親に似て「不器用」なんだなと改めて思った今日この頃です。
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